歴史

 

積善館_193積善館は「関(せき)」の姓を名乗る当主によって代々受け継がれて参りました。
しかし、祖先は源氏に仕えた「佐藤」姓の武士であったと伝えられています。 その何代目かの子孫(佐藤肥後守清忠)が、1182年(寿永元年)に源頼朝より下関(現山口県)にあった所領とともに「関」の姓を賜ったことから「関」姓を名乗りました。 その後、関家は関東に移り、何代かの変遷を経て群馬県吾妻郡中之条町大字 大岩に居を構えました。 その関家から四万に分家をしたのが、1613年(慶長18年)に没した 初代「関善兵衛(せき・ぜんべえ)」です。

 

その後、4代目か5代目の「関善兵衛」が1691年(元禄4年)に現在の場所に 湯場と宿を作り(現在の積善館本館の建物で当初は2階建)、その3年後の 1694年(元禄7年)に旅籠宿として開業をしました。 関家は代々この地域で名主をしている家系であり、土地の人は「関善兵衛」 のことを親しみをこめて「せきぜん」と呼んでいました。 明治時代に入り、第15代の関善兵衛が中国の古い儒教の経典「易経」の中 にある『積善(せきぜん)の家に余慶(よけい)あり』(善いことを積み重ねた 家には、かならず良いことが起こる。)という言葉に関連させて、 呼び名の「せきぜん」を『積善』と表わし、その下に旅館を表す『館』を付けて、 『積善館』という名前にしました。 現在の積善館本館の玄関に掲げられている大きな木の看板の「積善館」の 文字は、この第15代関善兵衛の筆によるものです。 ※看板の老朽化が進み、補修が必要になった為に現在は新調したものを掲げております。また第15代関善兵衛の筆による「積善館」の看板は資料室に展示されています。 第18代目までは「関善平」と名乗っておりましたが、19代目からは関家にゆかりのある者が、その想いと歴史を引き継ぎ今日まで至っております。

 

元禄4-7年(1691-1694) 旅籠を開業。江戸時代の典型的な湯治宿(二階建)

明治40-43年(1907-1910) 書院風の座敷を持つ三階を増築

昭和5年(1930) 大正ロマネスクを用いた大浴場「元禄の湯」を建築

昭和11年(1936) 本館裏山に当時の建築の粋をあつめた桃山風の山荘を建築

昭和34-54年(1959-1979) 大広間・岩風呂の新設や老朽化した建物の改築・鉄筋化

昭和61年(1986) 老松・竹林に囲まれた絶景の地に純和風の「佳松亭」を建築

  • 田崎 草雲 明治16年(1883)8月来館
    明治前期の日本画家。足利藩士。幕末期尊王運動に奔走。小室翠雲の師。 第一回内国会が共進会「得宜」受賞。

  • 後藤 新平 明治27年(1894)6月来館
    明治・大正の政治家。岩手県。明治25年衛生局長、明治31年台湾民政局長、大正12年山本内閣内相、帝都復興院総裁

  • 中村 不折 大正3年8月来館
    明治・大正期の画家、書家。仏渡帰国後、太平洋画会所属。書に関する中国の古文書を集め、書道博物館設立。

  • 7代 松本 幸四郎 昭和20年8月来館
    歌舞伎俳優。大正・昭和期の劇界の重鎮。9代目団十朗の芸風をうけついだ。オペラや翻訳物など新しい分野も開拓。大東亜戦争中、四万に疎開していた。

  • 小室 翠雲 明治30年以後しばしば来館
    明治・大正・昭和期の画家。館林。田崎草雲の弟子。文展、帝展審査員。日本南画院創立。帝室技芸院。

  • 佐藤 紅緑 来館
    日未詳明治・大正・昭和期の俳人、小説家。青森。詩人サトーハチロー、作家佐藤愛子の父。正岡子規に師事。「俳句小史」。 少年倶楽部に「ああ玉杯に花うけて」を発表。

  • 東条 英機 昭和17年8月来館
    昭和期の軍人・政治家。第二・第三次近衛内閣の陸相。昭和16年首相。 昭和23年大東亜戦争の責任者として処刑。

  • 徳富 蘇峰 大正13年4月に来館
    明治・大正・昭和の3つの時代にわたるジャーナリスト、思想家、歴史家、評論家。政治家としても活躍をして戦前・戦中・戦後の日本に大きな影響をあたえた人物である。

  • 柳原 白蓮 昭和32年6月来館
    以後数回来館大正・昭和期の歌人。東京。北小路資式と結婚、やがて離婚。請われて九州の炭坑王伊東伝右エ門と再婚。宮崎龍介との恋愛で話題をまき、情熱の歌人といわれた。「踏絵」「幻の華」。ことだま主宰。

  • 片山 哲 来館日未詳
    大正・昭和期の社会運動家、政治家。和歌山。社会民衆党書記長。無産運動に活躍。敗戦後、社会党書記長、委員長。1947年社会党首班内閣の首相。1690年民主社会党結成、最高顧問。

  • 里見 弴 来館日未詳
    大正・昭和期の小説家。横浜。有島武郎、生馬の弟。1910年「白樺」創刊に参加。長編小説「多情佛心」「安城家の兄弟」が代表作。

  • 土屋 文明 昭和20年11月来館
    歌人。群馬。伊藤佐千夫に師事。昭和5年「アララギ」の編集発行人。歌集「ふゆくさ」「住還集」「山谷集」など。「万葉集私注」で芸術院賞受賞。群馬県名誉県民。

  • 小野 佐世男 来館
    日未詳風俗画家、漫画家。横浜。女性画の第一人者。ほら話が巧み。「サルサル合戦」「女体戯話」などの画文集。

  • 榎本 健一 昭和20年来館
    昭和期の喜劇俳優。東京。浅草オペラの喜劇第一人者。エノケンと呼ばれ、舞台・映画で活躍。

  • 丹羽 文雄 昭和29年11月来館
    昭和期の小説家。三重。「蛇と鳩」「親鸞」など有名。日本文芸家協会理事長。

  • 西本 一都 しばしば来館
    逓信省各地方貯金局長を歴任。昭和39年退官後、長野市に在住。富安風生の高弟。句風は堅実な写生に徹す。俳誌「白魚火」主宰。句集「景色」「瞽女」など。

  • 岸 信介 来館日未詳
    政治家。山口。昭和16年東条内閣の商工大臣。昭和32年首相。

  • 服部 良一 昭和43年10月、48年8月来館大阪。
    エマヌエル・メッテルに師事。日本作曲家協会理事長。昭和54年、勲三等瑞宝章。「蘇州夜曲」「青い山脈」「東京ブギウギ」など多数のヒット曲を作曲。

  • 中曽根 康弘 しばしば来館
    政治家。高崎。昭和22年、弱冠28歳で初当選。昭和49年自民党幹事長。昭和57年首相。